スタジオで写真を撮り始めたばかりの人が必ずぶつかる壁、それが「自然光」の扱い方です。
「外はあんなに明るいのに、室内で撮ると顔が暗くなる…」
「窓際で撮ればいいのはわかるけど、影が強すぎて可愛くない…」
こういった疑問に答えます!
スタジオ自然光撮影を成功させる3つの手順
自然光撮影でやってはいけない注意点
最高の1枚を撮るために一番大切なこと
※5分ほどで記事は読み終わります。
5分後には、スタジオの窓際で悩むことなく、自信を持ってシャッターを切れるようになっているはずです。
スタジオ自然光撮影を成功させる3つの手順
手順は下記のとおり。
- 手順①:光の「向き」を確認する
- 手順②:レースカーテンで光を「ケア」する
- 手順③:レフ板で影を「調整」する
- 手順①:光の「向き」を確認する
順番に解説していきます。
手順①:光の「向き」を確認する
まず、スタジオに入って最初にやるべきは、窓から入る光が「順光」か「サイド光」か「逆光」かを見極めることです。
初心者に一番おすすめなのは「サイド光(横からの光)」です。
その理由は、顔に立体感が出つつ、ディテールがキレイに残るからです。
正面からの「順光」は平面的になりやすく、後ろからの「逆光」は顔が真っ暗になりがちで露出調整が難しい。
試しに、窓に対して被写体を真横に立たせてみてください。
鼻の筋にスッと光が通り、反対側に薄い影が落ちるはず。
これだけで「写真が上手い人」の第一歩を踏み出せます!
「逆光の方がキラキラしてキレイじゃない?」と思うかもしれません。
確かにエモいですが、初心者がやると顔が思いっきり黒く沈むか、背景が真っ白に飛ぶかの二択になりがち。まずはサイド光で「光が当たっている感覚」を掴みましょう。
まずは、窓の真横に被写体を配置することから始めるのがおすすめです!
手順②:レースカーテンで光を「ケア」する
直射日光が差し込んでいるとき、そのまま撮るのはNGです。
まずはレースカーテンを閉めてください。
直射日光は「硬い光」です。
影の境界線がくっきり出すぎてしまい、肌の凹凸やテカリが目立ってしまいます。
例えば、カーテンを閉めることで窓全体が「巨大なソフトボックス」に早変わり。
光が拡散され、肌の質感がマシュマロのように柔らかくなります。
これこそが自然光×室内撮影の醍醐味。
直射日光はそのまま使わず、カーテンで「柔らかい光」にしてみましょう。
手順③:レフ板で影を「調整」する
光を当てたら、次は「影」の調整です。
まず、光の反対側にレフ板(白い板)を置きましょう。
サイド光で撮ると、どうしても光が当たらない側の顔が暗くなりすぎます。
この「暗すぎる影」を少しだけ明るくしてあげる作業が大切です。
方法としては、窓と反対側の位置に、白い発泡スチロール板(スタジオによくあるやつで、カポックといいます。)を立てるだけでOK。
瞳に「キャッチライト」という白い輝きが入り、表情が生き生きします。
「影があった方がカッコいいのでは?」という意見も大正解!
クールに撮影するか、やわらかく撮影するかによっても変わるので、光の当て方を試行錯誤してみましょう。
影を消し去るのではなく、レフ板で「少しだけ持ち上げる」イメージで影の調整をしましょう。
自然光撮影の注意点
注意点は3つあります。
- 注意点①:部屋の照明を消す
- 注意点②:カメラのモニターだけで判断
- 注意点③:天候のせいにする
順番に解説します。
注意点①:部屋の照明を消す
部屋の電気はすべて消してみましょう。
理由は「色温度(ミックス光)」の問題です。
外からの自然光と、室内の蛍光灯が混ざると、色の調整が難しくなります。
スタジオ撮影の鉄則は「光の色を1種類に絞ること」です。
全ての環境で当てはまるわけではありませんが、一度試してみましょう!
注意点②:カメラのモニターだけで判断する
カメラの液晶は明るく設定されていることが多いです。
「お、キレイに撮れてる!」と思って家でPCで見たら「真っ暗だった・・・」というのは初心者あるあるです。
「ヒストグラム」を確認する癖をつけましょう。
グラフが左に寄りすぎていなければ、後からいくらでも救えます!
注意点③:天候のせいにすること
「今日は曇りだからいい写真は撮れない」と諦めるのは早いです。
実は、人物撮影において「薄曇り」は最強のコンディションです。
雲が巨大な天然レースカーテンになってくれるので、どこで撮っても柔らかい光が得られます。
自然光撮影で一番大切なこと
「光の落ち方」を観察する余裕を持つことです。
カメラの設定(F値やシャッタースピード)に必死になりすぎて、肝心のモデルの顔にどう光が当たっているかを見落としていませんか?
撮影の前に、まず自分の手を見る
カメラを構える前に、窓際で自分の手をかざしてみてください。
手を動かしながら、どこで一番肌がキレイに見えるか、指の影がどの向きに落ちるかを少しだけ観察する。
この「観察」のステップを踏むだけで、闇雲にシャッターを切る100枚よりも、意図のある最高な1枚が撮れるようになります。
初心者の場合は「設定」を気にしすぎて、「光」を観察する余裕がありません。
そんなときこそ気持ちに余裕をもって、スタジオという最高の環境を活かして、光をコントロールする楽しさをぜひ味わってください。
この記事の内容を試してみたい方は、まずは自宅の窓際で「サイド光+レースカーテン」の組み合わせを練習してみませんか?

