スタジオで撮影を始めたばかりの人が次にぶつかる壁、それが「ストロボ(人工光)」の扱い方です。
「ストロボを使うと、いかにも『フラッシュ焚きました』感が出て不自然になる…」
「光が強すぎて顔が真っ白になるし、背景が真っ暗になっちゃう…」
こういった疑問に答えます!
室内ストロボ撮影を成功させる3つの手順
ストロボ撮影でやってはいけない注意点
室内ストロボ撮影で一番大切なこと
※5分ほどで記事は読み終わります。
5分後には、スタジオでストロボ撮影を克服できるはずです!
室内ストロボ撮影を成功させる3つの手順
手順は下記のとおり。
- 手順①:天井や壁に光を当てる「バウンス」を使う
- 手順②:ストロボの「光量」をマニュアルで調整する
- 手順③:環境光(部屋の明るさ)とのバランスをとる
順番に解説していきます。
手順①:天井や壁に光を当てる「バウンス」を使う
まず、”最初のうちは”ストロボの頭を被写体に直接向けるのは避けましょう。
初心者に一番おすすめなのは「天井バウンス」です。
光が天井に反射して広がることで、太陽光のような柔らかい光が上から降り注ぐからです。
直接当てる「直射」は影が強く出すぎてしまいます。
試しに、ストロボの向きを真上、または斜め後ろの壁に向けてシャッターを切ってみましょう。
影がふわっと消え、自然光のような透明感が出るはず。
これだけで「ストロボ=不自然」という先入観がなくなるかも!
「ストロボを持っていない場合は?」と思うかもしれません。
確かにカメラの内蔵フラッシュだと厳しいですが、今は安価なストロボ(TT600などがおすすめ)でも十分使えます。
本格的に人物を撮るなら、まずは首が振れる(バウンスができる)ストロボを1個用意することから始めましょう。
手順②:ストロボの「光量」をマニュアルで調整する
ストロボのオート機能(TTL)に頼りすぎるのはNGです。
まずはマニュアルモード(M)で、光量を自分で決めてください。
背景の色や被写体の服の色によって、オートだと明るさがバラついてしまうからです。
マニュアルなら、一度設定を決めれば同じ明るさで安定して撮り続けられます。
例えば、1/64くらいの弱い光量からスタートしてみましょう。
「もう少し明るくしたいな」と思ったら1/32、1/16と調整していくだけ。
”光がコントロール”できるのが、ストロボ撮影の醍醐味です。
手順③:環境光(部屋の明るさ)とのバランスをとる
ストロボだけで明るさを確保しようとしないのがコツです。
まず、部屋の明るさをカメラ側(ISO感度やシャッタースピード)で調整しましょう。
ストロボだけで撮ろうとすると、被写体だけが明るく、背景が暗い「洞窟のような写真」になります。※作品によってはアリです!
この「背景の暗さ」を解消するために、ストロボを焚かない状態で、背景が少し暗めに見えるくらいまでカメラのISO感度を上げます。
ISOを400〜800程度に上げ、そこに補助としてストロボの光を足すイメージ。
これだけで背景まで自然に明るい、プロっぽい仕上がりになります。
「感度を上げるとノイズが乗るのでは?(画質低下)」という意見も分かります。
しかし、最近のカメラはノイズに強いですし、何より「背景が真っ暗な写真」よりはるかにキレイです。
ストロボの光に頼り切るのではなく、「環境光と混ぜる」イメージで設定しましょう。
ストロボ撮影の注意点
注意点は3つあります。
- 注意点①:シャッタースピードを上げすぎない
- 注意点②:電池の残量に注意する
- 注意点③:光の「芯」を外す
順番に解説します。
注意点①:シャッタースピードを上げすぎない
カメラには「同調速度」という制限があります。
多くの場合、1/200秒より速くすると、画面の半分が黒くなってしまいます。
ストロボ撮影時は、シャッタースピードを1/125〜1/160秒あたりで固定するのが鉄則です!
カメラによって同調速度が異なるので、【カメラ名 同調速度】などで検索してみましょう。
注意点②:電池の残量に注意する
ストロボは電池を激しく消耗します。
「さっきまで光ってたのに、急に光らなくなった…」こうなると撮影リズムが崩れます。
エネループなどの充電池を2セット用意しておくと安心に繋がります。
前日までには電池をフル充電しておきましょう!
注意点③:光の「芯」を外す
バウンスさせる時も、被写体の真上の天井ではなく、少し横や後ろを狙ってみましょう。
光の「芯」を被写体から少し外すことで、より光が拡散され、さらに柔らかい描写になります。
どの角度で当てるとキレイに光が当たるか、何度も調整してポイントを掴みましょう。
室内ストロボ撮影で一番大切なこと
「影をどう作りたいか」をイメージすることです。
ストロボは「暗いから光を足す道具」ではなく、「影をコントロールする道具」とも考えられます。
被写体の右側に影が欲しいなら、左側の壁にバウンスさせる。
顔をパッと明るくしたいなら、正面の天井に当てる。
「影をデザインする」という意識を持つだけで、ストロボ撮影は一気に楽しくなります。
初心者の場合は「設定」にあせりがちですが、一度マニュアルで設定を固めてしまえば、あとはモデルさんとのコミュニケーションに集中できます。
ぜひ、自分だけの光を作ってみてください。
この記事の内容を試してみたい方は、まずは自宅で部屋を暗くして、ストロボ1本でリンゴや小物を撮る練習から始めてみましょう!


