カメラ使わなときってどうやって保管したらいいの?ホコリ被んないように箱とかにしまってるけどいいのかな?専用ケースとかあれば知りたい!
カメラに防湿庫は必要なのか?
カメラはカビやホコリが大敵!
使った後にそのままにしておくと、湿気やホコリを餌としてレンズやセンサー部分にカビが発生してしまいます。
一度カビが発生してしまうと拭き取っても元通り不可能に・・・。大切なコーティングが剥がれる原因にもなります。
そこで今回は、湿気やホコリからカメラを守ってくれる防湿庫(ドライボックス)を、価格やサイズ、種類別に詳しく紹介。選び方のポイントもいっしょに解説します!
一眼レフやミラーレスカメラなど、大切なカメラとレンズは防湿庫を使ってカビやホコリからしっかり守りましょう!
今回の内容
- 防湿庫とは?
- 防湿庫の選び方
- おすすめのカメラ用防湿庫
防湿庫とは?
防湿庫とはその名の通り、カメラやレンズなどの精密機器を湿気から保護するために設計された専用の収納庫です。
内部の湿度を一定に保つ(30〜50%程度)ことで、カメラ機材をカビやサビから守り、高温多湿の季節や環境でも機材を適切に保管できます。※湿度60%を超えるとカビが発生しやすくなります。
湿度管理には「シリカゲル」などの除湿剤を入れるプラスチックケースタイプと、自動調節機能が備わった※電子式のものがあります。
※電子式の防湿庫には、ペルチェ式と乾燥剤方式の2種類があります。
空気を結露させ、自然乾燥で除湿する方式。低価格かつ素早く除湿できるのが特徴ですが、除湿で生じる結露水が防湿庫部品の腐食を発生させるため、製品寿命としては短めです。
乾燥剤除湿方式
湿気を乾燥剤に吸着させ、加熱によって水分を除湿する方式。空気の結露がないため耐久性に優れているのが特徴ですが、ペルチェ式と比較すると高価な製品が多いです。
防湿庫いらない?とか思ってたけど、湿気から機材守るなら絶対あったほうが良さそうだね!カビたら最悪だし・・・。
防湿庫の選び方
防湿庫の役割は湿気やホコリから機材を守ることですが、サイズや種類ごとにさまざまなタイプが販売されています。
次のポイントをもとに、予算や機材の数に合わせて選んでみましょう!
防湿庫を選ぶ際のポイント
- 価格とメーカー
- 容量と設置スペース
- 温度/湿度の調整機能
価格とメーカー
防湿庫を選ぶ上で一番大切な要素が「価格」です!予算と相談しながら無理のない範囲で選んでみましょう。
メーカーはいくつかありますが、有名なものは次のとおりです。
主な防湿庫(ドライボックス)メーカー
- 東洋リビング(トウヨウリビング)
- TOLIHAN(トーリ・ハン)
- HOKUTO(ホクト)
- HAKUBA(ハクバ)
- Nakabayashi(ナカバヤシ)
東洋リビング、TOLIHAN、HOKUTOは電子式、HAKUBAとNakabayashiはプラスチックケースのものを中心に販売しています。
価格だけでなく、信頼できるメーカーの商品を優先的に探してみましょう。
容量と設置スペース
保管するカメラやレンズの数を確認し、十分な容量がある防湿庫を選びましょう。今後機材が増えた場合も考慮して、少し余裕を持った容量を選ぶのがおすすめ。
機材数 | 容量の目安 |
---|---|
カメラ1〜2台&小型レンズ4〜5本 | 40〜50L |
カメラ2台〜&中大型レンズ数本〜 | 〜80L |
防湿庫自体のサイズも確認し、部屋に設置するスペースが確保できるかも要チェックです!狭い場所に大きな防湿庫を設置すると、出し入れが難しくなる場合があります。
サイズに合わせて防湿庫を複数購入する場合は、カメラとレンズを分けて保管するなど、大きさとスペースを考慮して検討してみましょう。
温度・湿度の調整機能
防湿庫は大きく分けて、除湿剤を入れるタイプと電子式の2パータンが販売されています。
除湿剤(シリカゲル)を入れるタイプはプラスチックケースのものが多く、比較的安価で購入できるのが利点。電子式のものは高価ですが、湿度の自動調整機能が魅力です。
手間がかからずより正確な湿度保管できるのは電子式防湿庫なので、予算に応じて検討してみましょう。
【タイプ別】おすすめの防湿庫
安価なドライボックスタイプの防湿庫と、自動で湿度調整できる電子式の防湿庫。
それぞれに良さがありますが、結局のところおすすめの防湿庫はどれでしょうか?
価格、性能、ユーザー評価などを参考に、人気の防湿庫をピックアップしてみました!
前述した防湿庫の選び方を参考に、予算と容量に合った防湿庫を選んでみましょう。
【東洋リビング】全自動防湿保管庫 防湿庫 ED-55CAT2
主な特徴と機能
東洋リビング独自開発の※光触媒機構電子ドライユニットを搭載する、乾燥剤除湿方式の防湿庫(オートクリーンドライ)です。
約1円/日の省エネ設計で、全自動除湿してくれるのが魅力!鍵付き全面強化ガラスで、棚の高さも自由に調整可能。
容量55Lで乾燥剤の交換も不要なため、多くの機材を長期間保管できます!
カビ菌を含む有機物および、空気中の浮遊物を除去分解する東洋リビング独自のシステムです。脱臭効果に優れ、除湿した庫内をよりクリーンに保ちます。
省エネ設計は助かる〜!大手ブランドだから安心だし、乾燥剤交換しなくていいのはめちゃ便利!
項目 | 仕様 |
---|---|
本体寸法 | W338×H592×D356mm |
本体内寸 | W332×H520×D299mm |
本体重量 | 約10kg |
容量 | 約53リットル |
湿度調整範囲 | 30~50%RH |
【トーリ・ハン】防湿庫 ドライ・キャビ 50L PD-55
主な特徴と機能
全自動湿度調整機能を備えたペルチェ式の防湿庫です。
温度計付きのデジタル湿度計を搭載し、鍵付きの扉でセキュリティ対策も抜群!湿度コントロールが素早く行えるのが魅力。
容量50Lのスライド棚を採用しているので、カメラ機材の出し入れが簡単に行えます!
横幅コンパクトだけど高さがあるから機材の出し入れが簡単!LEDライト付きなのが高級感感じる・・・。
項目 | 仕様 |
---|---|
本体寸法 | W320xD320xH590mm |
本体内寸 | W318xD275xH540mm |
本体重量 | 約11kg |
容量 | 約50リットル |
湿度調整範囲 | 30~50%RH |
【HOKUTO】ペルチェ式防湿庫 容量68L HP-68EX
主な特徴と機能
全自動湿度調整機能を備えたペルチェ式の防湿庫です。
高精度のデジタル湿度計とタッチスクリーンを搭載し、全自動で除湿してくれるのが魅力!強化ガラスは透明度が高く視認性も抜群で、扉の鍵にはいたずら防止設計がされています。
容量68Lの大容量で、カメラやレンズの大きさに合わせて棚の高さも自由に調整できます。
電源入れてすぐ除湿できるのがいいね!LED照明もあるからディスプレイ的にもかっこいい!
項目 | 仕様 |
---|---|
本体寸法 | W380mm×D390mm×H499mm |
本体内寸 | W376mm×D360mm×H455mm |
本体重量 | 約11kg |
容量 | 約68リットル |
湿度調整範囲 | 25%~80% |
【ハクバ】ドライボックス 防湿庫 NEO 5.5L KMC-36
主な特徴と機能
小さく収まるコンパクト設計のドライボックス。
容量は5.5Lと少なめですが、引き出しにボックスごと収納できるなど、スペースを気にせず設置できるのが魅力。
機材が少ない人や、よく使うカメラだけ個別に収納しておきたい人におすすめです!
カメラ1個とレンズ1〜2本ぐらいならこれが一番コンパクトかな。湿度計ついてないけどフタの裏に乾燥剤入れられるから便利!
仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
本体寸法 | W330×H135×D220mm |
本体内寸 | W250×H105×D175mm |
本体重量 | 約690g |
容量 | 約5.5リットル |
【ナカバヤシ】キャパティ ドライボックス 防湿庫 11L DB-11L
主な特徴と機能
密閉性の高い透明ボックスで、なんといっても価格が安いのが魅力!アナログの湿度計が付属しているので、乾燥状態が3段階(WET/BEST/DRY)でわかります。
容量は11Lの幅があるタイプなので、隙間なく並べられて機材を取り出しやすいのが魅力。
機材がコンパクトで少なく、部屋のスペースも考慮するならおすすめのドライボックスです!
同じ商品だったら上に重ねられるんだよね。最初に乾燥剤付属するの地味にうれしい!
仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
本体寸法 | 幅30.6×奥行き48.6×高さ13.8cm |
本体内寸 | 幅25.1×奥行き40.3×高さ10.0cm |
本体重量 | 約998g |
容量 | 約11リットル |
【ナカバヤシ】キャパティ ドライボックス 防湿庫 27L 96113
主な特徴と機能
湿度計付属の安価な大容量ドライボックス。
容量は27Lの深みがあるタイプなので、機材を収納する際は100均などで購入したプラスチック製の仕切りを入れるのもおすすめ。
本数や大きさに合わせて上手に収納してみましょう!
安くて大きいドライボックスといえばコレだよね。長めのレンズも入るから助かる!
仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
本体寸法 | W306×D486×H270 mm |
本体内寸 | W250×D410×H235 mm |
本体重量 | 1.60 kg |
容量 | 約27リットル |
【おすすめ乾燥剤】東洋リビング モバイルドライ MD-3
電子式以外の防湿庫では、別売りの乾燥剤で湿度をコントロールする必要があります。
HAKUBAなどが出している使い捨て乾燥剤の使用が一般的ですが、東洋リビングからは繰り返し使える電子式乾燥剤「モバイルドライ MD-3」が販売されています!
除湿効果が切れても、本体をコンセントに挿すだけで再利用可能(2〜3時間)。乾燥剤約2倍のMD-6も出ているため、容量に合わせて検討してみましょう!
モバイルドライ MD-3(MD-6)の特徴
- 加熱再生1回(2〜3時間)で、電気代は約1円!
- MD-3の2倍以上の乾燥剤MD-6も選べる!
- AC100V〜240Vで海外対応!
- 除湿スピードが速く、数時間で除湿可能!
防湿庫のよくある質問
防湿庫の理想的な湿度設定はどのくらい?
防湿庫の理想的な湿度設定は、およそ30%〜50%です。
カメラやレンズにカビが発生するのを防ぎ、電子機器にとっても安全な湿度とされています。50%を超えないように注意することはもちろんですが、湿度が低すぎるとゴムやプラスチック部品、コーティングなどが劣化しやすくなるため、過度な除湿には注意が必要です。
防湿庫の電気代(コスト)はどのくらいかかる?
全自動防湿庫の電気代は、使用する方式やサイズによって異なりますが、約1〜1.5円/日が多いです。乾燥剤を交換する防湿庫が最も安く、シリカゲル1袋(約50円)で容量22Lに対応し、使用期間はおよそ※8〜11ヶ月です。
※メーカー値
防湿庫の設置場所はどこがおすすめ?
防湿庫は直射日光を避け、日陰や室内の比較的温度が一定に保たれる通気性の良い場所に設置しましょう。また、水平に置くことで庫内の湿度がより均一に保たれます。
全自動式の防湿庫の場合は空気の循環を意識して、壁から少し離して設置しましょう。
防湿庫の中に入れてはいけないものは?
防湿庫には湿気を含みやすい紙や木、革製品の収納に注意が必要です。特に革製品は劣化する可能性があるため長期保管には不向き。基本的にはカメラ機材のみで統一し、不必要なものまで入れないようにしましょう。
まとめ
防湿庫はカメラ機材を湿気から守る必需品です!
特に湿気の多くなる梅雨のシーズンは、高温多湿によるカビの発生確率が一気に高まります。
初めて防湿庫を購入する際は、サイズや除湿方式を確認し、予算に合った防湿庫を購入してみましょう!
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