台湾が誇る最大級の同人即売会「Fancy Frontier 開拓動漫祭」が、2024年8月23日〜25日の3日間にわたって開催!(以下、台湾FF43)
台湾はもちろん、日本を含めたアジア地域を中心に多くのサークル出店と企業ブースで会場は大盛況!グッズを求めに来場したファンの力強い熱気に包まれ、台湾が誇る同人ビッグイベントは大盛り上がり!
前回の記事では、会場内の様子を中心に紹介しました。
そして、台湾FFの魅力は同人即売会だけではありません!日本のコミケ同様、さまざまなキャラクターに扮したコスプレイヤーも数多く参加。
撮影エリアとなっている会場外の広場や公園を中心に、カメラマンによる撮影が至る所で行われていました!
今回は、そんな台湾FF43のコスプレエリアに焦点を当て、イベントレポートとして紹介。
コスプレイヤーさんへのインタビューはもちろん、一般参加の現地在住カメラマンさんや、日本から取材に訪れていた方にもお話を伺うことができたので、ぜひ最後までご覧ください!
【台湾FF】どんなイベント?
台湾版コミケとして有名な台湾FFは、日本と同様に毎年夏と冬の2回開催される超大型同人イベントです。「月刊FRONTIER」と「台湾動漫画推進協会」が共同企画・開催を行い、会場内には国内外のゲストステージや企業ブースも出店。同人サークルには台湾だけでなく、アジアを中心に約1,200以上の参加応募が集まります。
FancyFrontier 公式サイト
公式Xアカウント:@fancyfrontier
台湾FF43 コスプレエリアイベントレポート!
大勢のコスプレイヤーとカメラマンで活気あふれる台湾FFのコスプレエリア。同人即売会の会場と違い、コスプレ参加だけの場合チケットは必要ありません。誰でもふらっと好きなタイミングで参加できるのは魅力ですね。
1対1の撮影はもちろん、広場周辺ではいたる所で囲み撮影が行われています。
誰かがレイヤーさんに声をかけて撮影を始めると、それにつられて自然とカメラマンが増えていく様子がみられます。
それだけ大勢のカメラマンが一斉に撮影する状況でもマナーはバッチリ!目線をもらったり撮影させてもらったあとは、「謝謝!」と礼儀の良い挨拶が聞こえてきます。そうして大きくなった「囲み撮影のサークル」は、撮影終了とともにコスプレイヤーさんとのツーショット行列に!
アカウントを教えてもらっていたり、コスプレイヤーさん自らカメラマンさんのスマホでツーショットを撮る様子も見られ、日本のコスプレ文化との違いを肌で感じました。
こういった様子があちこちで見られるので、即売会の会場内と同様、混雑の中撮影機材を持って移動するのも大変!参加者の中にはカメラマン2人1組でライティングをセットし、手慣れた様子で撮影している姿も見られました。
撮影が落ち着いたところで、ニーア オートマタのコスプレをされていた方にインタビュー。付き添いのカメラマンさんが日本語をお話になられたため、とてもスムーズにコミュニケーションが取れました。
今回のコスプレで難しかったところを伺うと、「キャラクターの動きとか、ポージングが難しかったです。コスプレ自体初めてなので、事前にあまり考えられなかったですね笑」と、予想外の回答が!とてもそんなふうには見えませんでした!
最後に、「台湾のコスプレイヤーはみんな日本の文化に注目しています。私たちもいつか日本のイベントに参加して、みなさんと交流したいと思っています!」とお話しをいただきました。
広場に人がどんどん増えていく中、引き続きインタビューを続行します!
原神のナヒーダで囲み撮影されていた いゆぅさん(@sunshineiyuu)にお話を伺いました。
今回の台湾FF43は台南市から参加。バスで片道およそ4時間の長旅で、初日はなんと朝4時に出発!去年1年間は千葉に留学していたそうで、インタビューのほとんどは流暢な日本語でした。
コスプレのこだわりはメイクやウィッグだそうで、「可愛らしく見えるように頑張って、キャラクターの身長を表現するのはすごく大変でした!」と、笑顔を浮かべるいゆぅさん。
ここまでイベントに参加した感想を伺うと、「すごく暑いけど、自分の好きなキャラでコスプレして写真を撮ってもらえるのは嬉しい!」と充実感に溢れた様子。最後に台湾FFの魅力を伺うと、「好きなことを自由に楽しめるのが魅力です!」と熱く語ってくださいました!
日陰でお話しをしていると、男性がどこからか冷却剤を渡しに来てくれました。暑い時はみんなで助け合いですね!心を込めて「謝謝!」と伝え、広場を抜けて飲食店の広がるエリアへ移動します。
こちらではチェンソーマンのクァンシに扮した哭包さん(@yjglmzt_yugu)にインタビュー!
衣装の好きなところや、難しかったところを伺うと、「眼帯と首にレースが付いていて、それがすごく美しいなと思っていますし、キャラクターに惹かれた理由でもあります!」
「難しかったところは、眼帯をしていて片目が見えないので、歩くのが少しだけ難しいところですね。でもそれも含めて楽しいです!」
好きなキャラクターの推しポイントが聞けたところで、台湾FFに参加したここまでの感想を伺うと「夏の台湾FFはとっても暑いですが、同じ趣味の人がたくさんいたり、こうして写真を撮ってくださる人に巡り合えるところにすごく魅力を感じています!」とのこと。
こういった一つ一つの出会いも含め、次のイベント参加の原動力になっているようです!
あんさんぶるスターズ!朔間凛月のコスプレをされていた負六さん(@fuuuuuu_owo)のこだわりポイントは目元のメイク!
「この衣装は襟元を少し開けるので、夏でも少し涼しいのが良かったですね。」「これから雨が降らないか心配ですが、イベントでは友達にたくさん会えるので楽しいです!」とお話ししてくれました。
3日間通して気温はおよそ33度、湿度は80%近くになった台北。事前の天気予報で心配していた雷雨は初日のみで、そのほかは想像よりも比較的過ごしやすい気候でした。
雷雨でも一部の参加者は気にせず撮影続行!ほかの参加者は雷をスマホで撮影しつつ、慌てることなく雨が止むのをのんびり待っていたのが印象的です。
周辺の飲食店エリアでは休憩しながら談笑する参加者も多く見られ、その雰囲気を活かした撮影も行われていました。日本のコスプレイベントと同じように、みんなリラックスして楽しそうな雰囲気が漂っています!
飲食店エリアを抜けると緑豊かな公園が見えてきて、メインの広場と比べると一気に雰囲気が変わります。台湾FFのコスプレ撮影でメリハリをつけるには絶好の場所ですね!
このあたりは比較的混雑も緩めなので、ストロボライティングを組んだ撮影が多くみられました。公園にはベンチがあって日陰も多いので、みなさん休みながら自分のペースで楽しんでいます。
友人同士で参加していたカメラマンの方々にお話を伺うと、「台湾FFはいろんな人が参加するし、同じ趣味を通して知り合った仲間に会えるから楽しいです!」「仕事の人に会うこともないからね。笑」と話されていました。
皆さん3日間全てに参加し、1日に撮るのは20人ほど。とにかく顔に当てる光には細心の注意を払い、150枚ほどシャッターを切るそうです。
台湾でコスプレ撮影するカメラマンの中ではソニーのカメラが一番人気とのこと。「純正の50mmF1.4レンズは最高だね!」と、うれしそうな笑顔。
ソニーの次はニコンが人気で、「少しの加工でキレイな肌色が出せるからいいね!」と語っていました。
再びインタビューを再開し、あんさんぶるスターズ!! Knightsで参加されている方達にお話しを聞きました!
台湾でコスプレすることの魅力を伺うと、「台湾はルールが緩めなのが良いですね!」とのこと。
「イベントがない日でも電車にコスプレ姿のまま乗車できるので、台湾FFに限らずコスプレイヤーにとって自由度が高いです!」とお話しされてたのが印象的でした。
今回のイベントはハイキュー!! 音駒高校のコスプレをする人たちが多かったです。
最近映画が公開されたこともあり、日本と同じく台湾でも大人気!みなさん日本語でのコミュニケーションもバッチリで、学校で勉強したり、日本の作品を通じて独学で学んだ方もいました。
お話はコスプレトークだけでなく、台湾のアニメイトカフェで行われていた「アイドリッシュセブン」コラボカフェの話題も。
こちらは筆者も実際に訪れていたので話が弾みました!
僕のヒーローアカデミアのコスプレも大人気!
たっぷり撮影した後に台湾で今人気の作品を伺ってみました。ヒロアカをはじめ、「ハイキュー!!、ウインドブレーカー、ブルーロック、怪獣8号、推しの子」などが人気らしく、日本と同様のブームがそのまま台湾に来ている様子でした。
もちろん「ちいかわ」も大人気!くら寿司やWOOTEAなど、台湾でも絶賛コラボ開催中でした!
時刻は17時になり、次第にコスプレエリアからも人が少なくなるにつれ、帰路に着くため駅に向かう人もちらほら。
そんな中、取材パスを身につけたカメラマンさんを見かけ、お声かけしたところ「はい大丈夫ですよ!日本人です笑」と気さくにインタビューに応じてくださいました。
余談ですが、今回5日間の台湾滞在で日本の方とお話しするのは初めて!
「そういえば日本人と会話していなかったなぁ・・・」と一瞬思いつつ、少し安心感がありました!
今回はメディアのカメラマンとして現地入りされているとのことで、台湾FFは去年の夏から3回連続で取材。コミケなどを中心に、日本のコスプレイベントも継続して取材されているそうです。
台湾FFの印象を伺うと、「毎回運営の方もよく見回りをされていますし、列の整理などもとてもスムーズに行われている印象を受けています。」
「日本のコスプレイヤーさんは去年と比べても多く参加している印象で、同人サークルに関しても日本のブースを多く採用していると伺っています。」とお話しされていました。
長時間の取材は暑さ対策も必須!台湾で行われるコスプレイベントの暑さを伺うと、「東京や名古屋などさまざまなイベントを数多く取材していますが、会場が特に暑い場所ばかりなので、日本と比べると全然過ごしやすい印象です。笑」
過酷な日本の暑さを再認識したところで、台湾で開催されているイベントの魅力を伺うと、「台湾はご存知の通りとても親日の国なので、皆さんタイミングが合えばどんどん台湾のイベントに参加してほしいですし、自分も継続して参加したいと思っています!」と笑顔でお話ししてくれました!
お礼を伝えた後、しばらくコスプレエリアの撮影をつづけて時刻は18時前。まだまだ帰らない人たちを横目に会場から撤収しました!
まとめ
台湾FF以外にも、活気あふれるファーマーズマーケットや音楽イベントなど、大勢の来場者が訪れた3日間。国籍問わず、楽しい時間をみんなで共有していました!
同人即売会もコスプレも、『好きなものを好きなだけ!』 誰でも自由に楽しめる台湾FFは魅力がいっぱいです!
会場近くには、雙城街夜市や大龍街夜市といった夜市も点在。台北方面へ向かう双連駅の近くには、観光名所としても有名な寧夏夜市があります!
イベント終わりは台湾グルメを楽しみながら、食べ歩き観光も存分に楽しんでみましょう!
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