
背景がごちゃごちゃしてる時はできるだけボケさせて撮影するようにしてるけど、実は仕組みがよくわかってないからたまに中途半端になる!どんな条件で撮影したらもっとボケるようになるの?
今回はそんな悩みにお答えする記事です。
背景のぼかし方を十分理解していれば背景がスッキリするので、写真のクオリティも上がるかもしれません!
今回の内容は、コスプレ撮影に関わらず全ての撮影で共通している事なので是非参考にしてみてください。
この記事の内容
- 写真の背景がボケる条件
- 背景がボケるメリットとデメリット
- ボケやすいレンズ
それでは具体的に解説していきます。
写真の背景がボケる条件
写真の背景がボケる条件は次の4点だけです。
- ①センサーサイズが大きいカメラを使う
- ②望遠レンズで撮影する
- ③F値を小さくする
- ④背景と被写体の距離を遠くする
- ⑤被写体になるべく近づく
これらの条件を全て取り入れて撮影するとよくボケます。背景ボケで最も重要なのはレンズなので、ポイントを押さえて撮影したのにまだボケない!という人はレンズを買い替えましょう!
それでは項目ごとに一つずつみていきましょう。
①センサーサイズが大きいカメラを使う
35mmフルサイズカメラなど、センサーサイズが大きいカメラを使えば背景がボケやすくなります。
同じレンズを使って同じ条件で撮影しても、カメラのセンサーサイズによってまたボケ具合に差が付きます。
②望遠で撮影する
ズームレンズであれば望遠側にして撮影しましょう。
単焦点レンズを使うのであれば、なるべく望遠のもの(85mm以上)を選ぶといいですね。
③F値を小さくする
F値は一番小さい値に設定しましょう。
当然レンズによって設定できるF値は異なりますが、ボケるレンズスペックは最低でもF2.8以下のものがおすすめです。
④背景と被写体の距離を遠くする
被写体と背景の距離を取れば取るほど背景がよくボケます。
たとえばイルミネーションをバックに撮影する場合、被写体の背中にすぐ電球が来るような場所ではなく、1mでも2mでも電球と被写体の間にスペースがあればその分ボケが得られます。
なので、背景と被写体には十分な距離を取りましょう。
⑤被写体になるべく近づく
望遠にした上で、被写体になるべく近づいて撮影しましょう。そうすることでよりボケます。
当然ですが近ずき過ぎると顔のドアップになるので、撮りたい構図ありきで距離感を決めるのがポイント。被写体に近づくのは「ひとつのボケの要素」として頭に入れておくのがおすすめです!
背景がボケるメリットとデメリット
ボケばかりに囚われていると、ワンパターンの写真になりがち。
メリットとデメリットも理解しつつ、ボケをコントロールして作品に活用しましょう。
ここではボケのメリットとデメリットをコスプレ撮影に焦点を当ててそれぞれ紹介します!
ボケのメリット
- ごちゃごちゃした背景をスッキリできる
コスプレイベントや街中での撮影において、作風に合わない看板や雑感、人々を大きくぼかして被写体を際立たせることができます。
- 光や水滴をキレイに撮影できる
イルミネーションはもちろん、街灯や電球に加え、木々の水滴などもぼかすことで、明るく鮮やかな写真を撮影できます。
ボケのデメリット
- どこで撮ったか分かりづらくなる
あるあるですが、ついついボケに全振りしてしまったために、せっかくのスタジオやロケ地の雰囲気を損ない、「どこで撮っても一緒だった・・・」になってしまうことです。気をつけましょう。
- 複数人の顔にピントを合わせづらい
併せ撮影など、二人以上の撮影ではピントの合う範囲をしっかり見極めて撮影しないと危険です。一人だけピントがボケてしまったりするとほんとに申し訳ないので注意。
ボケやすいレンズとは?
ここまでのポイントをおさえるとよくボケるはず。実際に撮影する中で「もっとボケさせたい」と思ったらレンズを変える他ありません。
F値がより小さいレンズにすれば良いわけですが、コスプレ撮影やポートレート撮影では85~135mm程度のF値が明るい中望遠レンズ(F1.2~1.8)を使うカメラさんが多いです。
メーカーごとのおすすめレンズ
85mmレンズは適度な画角でコスプレ撮影にも最適!

「よくボケるレンズ」を一つ持っていると、写真のクオリティはグッとあがるよね。
当然F値の小さいレンズは金額も高くなりますが、かかる費用以上の写真を撮影できるので、自分が持っているカメラメーカーを確認して、カメラに対応したものを是非検討してみましょう!
ソニー:シグマ 85mm F1.4 DG DN Eマウント
純正85mmF1.4GMレンズの半額で買えて、なおかつ純正より200g軽い解像度バツグンの人気レンズです。ソニーユーザーなら一度は購入検討するレンズで、解放F値1.4で撮影することができます。
キヤノン:RF85mm F2 MACRO IS STM
F2なのでもう少し明るさがほしいレンズではありますが、マクロ撮影ができるのが最大の魅力。程よく背景をぼかしつつ、装飾品や瞳などをクローズアップ撮影して組み写真を作る際には強い味方になってくれるはず。マクロ撮影に必須といえる手ブレ補正機能がついているのもポイントです!
ニコン:NIKKOR Z 85mm F1.8 S
背景を程よくぼかしつつ、上手に距離感をコントロールしたり絞りを調整すれば周辺の雰囲気もキレイに切り取ることができます。レンズ自体も470gと軽いので、撮影疲れも感じにくいのは嬉しいですね。
フジフイルム:シグマ 56mm F1.4 DC DN Xマウント
APS-Cフォーマットのフジフイルムカメラでは、約85mm相当の画角で撮影できるF値1.4のレンズです。重さ280gで値段もすごく安いのでぜひ手に入れたいところ!レンズに防塵防滴加工がされてるのも嬉しいですね。
オリンパス:M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
オリンパスはマイクロフォーサーズカメラなので、45mmレンズは90mm相当の画角になります。オリンパスユーザーは必ず持っておくべきと言われているレンズです。防水加工もしっかりされているので、ロケ撮影などでも安心して使えます。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は背景のぼかし方について解説してみました。
ボケる条件は今回解説したようにいくつかありますが、作品のイメージに合わせて調整することが前提になりますね。
ボケを上手にコントロールして理想の写真を撮影してみましょう!

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