
屋外でストロボ撮影したいんだけど、なかなかうまくいかない。いざストロボ撮影になると混乱しがちだし、ハイスピードシンクロって何?撮影する時のコツを教えて!
今回はそんな悩みを解決します!
この記事を読めば、屋外でのストロボ撮影に対する理解が深まります。集合写真の撮影やスタジオ撮影でも応用が効くので、この機会にぜひマスターしてみましょう!
今回の内容
- ストロボ撮影がうまくいかない原因
- ハイスピードシンクロ(FP発光)を活用
- NDフィルターを活用
- ストロボなしで頑張る方法
ストロボ撮影がうまくいかない原因
普段からストロボ無しの撮影がうまくできることを前提に、ストロボ撮影が苦手な原因を整理しておきましょう。
考えられる主な原因は次の通りです。
- ストロボの設定をオートにしている
- ストロボ同調速度を理解できていない
ポイントとなるのは上記2点です。
これが理解できればストロボ光量の設定もスムーズにできるはず。以下、ストロボ設定がうまくいかない原因をもとに、基本的な要点を抑えておきましょう!
原因1 ストロボの設定をオートにしている
ストロボはマニュアル発光モードで撮影しましょう。
ストロボはTTLと呼ばれるオート発光と、マニュアル発光モードに分かれています。
どちらの設定でも大丈夫ですが、ストロボの仕組みを理解して使うにはマニュアル発光モードでの撮影をおすすめします。
オート撮影は自分のイメージに合った明るさにならないばかりか、機械まかせにしていると撮影の応用が効かなくなります。
なので、ストロボ撮影の仕組みを理解する&イメージした明るさで撮影するためにも、マニュアル発光モードで撮影するようにしましょう。
原因2 ストロボ同調速度を理解できていない
同調速度の仕組みは必ず頭に入れておきましょう。
同調速度とは、ストロボとカメラのシャッタースピードが正しくシンクロする値のことです。(ストロボの光を十分に写真に活かせる限界値)
多くのカメラはシャッタースピード1/125〜1/250を上限とした同調速度限界が設けられています。特別な設定をしない限り、ストロボ撮影をする際には同調速度を超えたシャッタースピードの設定ができません。
なので、同調速度に関しては必ず頭に入れておきましょう。
【基本】ストロボ撮影のコツ
うまくいかない原因がわかったらストロボ撮影のコツを掴みましょう!
ポイントは次の通りです。
- 背景の明るさを中心に、ストロボなしの状態で露出を設定
- マニュアルモードのストロボで光量を調整
重要なのが、最初にストロボなしの状態で背景の明るさをメインに露出を決めることです。背景の明るさが決まればあとは簡単で、ストロボの電源を入れて光量を調整するだけでうまく馴染んでいくはずです。

最初から同時に明るさを設定しようとせずに、それぞれ分割して設定するとイメージがつきやすいんですね。
【ポイント】ストロボ同調速度
最初にストロボなしの状態で露出を設定しますが、その時にポイントとなるのが「ストロボ同調速度」です。
同調速度限界は多くの機種で1/160〜1/250までとなっています。なので、今回のように屋外撮影だと明るすぎるケースが多いです。

そうなるとISO感度を下げるかF値を絞るかになると思うんだけど、絞りはなるべく開放がいいし、ISO感度を下げるにも限界があるよね・・・?
たしかにISO感度を下げるのは限界があるし、なにより背景をぼかしたいのにF値を上げるのは嫌ですね。
そんな時には次に紹介する「ハイスピードシンクロ機能」を活用しましょう!
【屋外撮影に必須】ハイスピードシンクロ(FP発光)
結論:屋外撮影はハイスピードシンクロ機能(FP発光)を使いこなしましょう!
ハイスピードシンクロとは、カメラのストロボ同調速度を超えているシャッタースピードでもシンクロさせることができる機能です。
※ストロボ同調速度限界:1/160〜1/250秒が限界の機種が多い。
この機能を使えば、シャッタースピードが同調速度を超える速度でもストロボ撮影をすることができます。
ハイスピードシンクロの使用イメージとしては、
- ISO100、SS250、絞り開放で露出が明るすぎる
- ISO感度はこれ以上下げられない
- 背景をぼかしたいから絶対絞りたくない
- ハイスピードシンクロ機能を使う
- シャッタースピードを同調速度以上に設定
- 背景も被写体もイメージ通りに撮れる!
こんな感じです!
ストロボ撮影のコツと同じように、背景の明るさを先に決めてストロボの光は後から調整するイメージです。
ハイスピードシンクロ(FP発光)のデメリット
主なデメリットは次の3つです。
- 光量が落ちる
- ストロボに負担がかかる
- バッテリーの消耗が激しくなる
光量はおよそ2段程度落ちるので、ハイスピードシンクロ撮影を行う場合は光量を普段より上げる必要があります。
そのため、ストロボにかかる負担も増えてバッテリーの減りも早くなります。
ハイスピードシンクロを使用する際は、むやみに連写して撮影するような使い方をせず、なるべく丁寧に撮影するように心がけましょう。
※ハイスピードシンクロ非対応のカメラやストロボもあるようなので、早速ググるなどして調べてみましょう!
ハイスピードシンクロ(FP発光)でもうまく撮影できない?
疑問:ハイスピードシンクロだと被写体が暗い気がする
ハイスピードシンクロでストロボをフル発光しても、背景は理想の明るさだけど被写体がまだまだ暗い。その原因はストロボの光量が足りていないからです。
現状の解決策としては以下の4つが考えられます。
- ストロボの照射角をズームにして光のロスをなくす
- ストロボを被写体にギリギリまで近づける
- ストロボの数を増やす
- 多少背景が明るくなるのを犠牲にISO感度を上げる
これで解決しない場合は、そもそものストロボパワー(GN:ガイドナンバー)が足りていないので、もっと光量のあるストロボに買い換える必要があります。
一般的にはGN60程度のストロボがあればそれなりに撮影できるので、最初は安価なストロボでスタートするのがおすすめ。それでも足りない場合はもっとパワーの強いストロボを導入しましょう。
結論:できる限りの対策をしても光量が足りない場合は、ストロボ自体の買い替えを検討しましょう!
光が届く距離(m)=ガイドナンバー(GN)÷ 絞り値(F値)
定番のおすすめストロボ「Godox TT600」
普通に撮影するには光量十分のストロボで、コスプレ撮影の現場でも圧倒的シェアを誇るストロボです。値段も安く数も揃えやすいので、初めてのストロボや買い増しにもおすすめできます。
【コスプレ撮影】最初に買うストロボで間違いなくおすすめなのはTT600!
光量を増やしたい人におすすめのストロボ「Godox AD200Pro」
TT600などの一般的なストロボで光量に不満が出てきたら、同じGodox製の「AD200Pro」を検討してみましょう。
値段は高くなりますが、それでもカメラメーカー純正のストロボと同じような金額で収まっています。
コスパも良く、1台もっておいて損はありません。TT600と同じように、コスプレ撮影をしているカメラマンからの信頼も熱い人気ストロボとなっています!
NDフィルターも検討しよう
簡単に使えるNDフィルターもおすすめです。
ストロボに負担をかけたくない!ハイスピードシンクロに対応していない!といった場合にはNDフィルターを使うのも手です。
NDフィルターはレンズ先端に取り付けるアイテムで、設定にかかわらず明るさを下げることができます。フィルターにはいくつか種類があって、例えばND4では1/4、ND8は1/8に明るさを抑えてくれます。
露出設定をそのままに明るさを下げてくれるので、ハイスピードシンクロを使わずとも撮影することができます。
NDフィルターのメリット
NDフィルターのメリットは、ハイスピードシンクロによるストロボ負担を与えず明るさをコントロールできる点です。
もちろんストロボ撮影以外にも、スローシャッター撮影や動画撮影でも心強い味方になってくれるので、一つ持っておくと撮影の幅が広がります。
NDフィルターは不便?

何種類もNDフィルター持ち歩いたり取り付けするのはめんどくさそう!
現場によって明るさも違うため、その都度フィルターを複数持ち歩いて着脱するのはかなり大変です。うまく取り付けられずに手を滑らせて落としたりなんてのも最悪。
解決策としては以下の3つが考えられます。
- NDフィルターとハイスピードシンクロの併用
- 可変式NDフィルターを使う
- ワンタッチ着脱フィルターを使う
複数枚持っていくのが嫌という場合は1枚だけに絞るのもアリです。落としきれない明るさはハイスピードシンクロで対応しましょう。
また、クルクル回すことでNDの値が変わる可変式NDフィルターも便利。少し値は張りますが、一枚で広範囲をカバーできて管理も簡単です。
結論:NDフィルターはストロボ以外にも使えるので1枚あると便利です!
ストロボなしで頑張る方法
結論:レフ板を使いましょう!
太陽の光をレフ板に反射させて撮影するのもありです。アナログな手法ですが、レフ板の反射光は結構効果があります。
柔らかい光を表現できたり、肌のトーンやアイキャッチを入れるのにも効果的なので、プロの現場でも使い続けられているアイテムですね。
レフ板は小さく折り畳められるので、カバンにもおさまりやすいのもポイント。
レフ板だけでも大丈夫?
疑問:ストロボと比べるとレフ板だけだと光が弱くない?
もちろんストロボの方が明るいですし、レフ板だけでは限界というシーンもあります。
以下の2点が解決策です。
- レフ板の当てる距離や角度に気を付ける
- 上手にレタッチを行う
ストロボに比べると光量は得られないので、レタッチも上手に組み合わせながら撮影してみましょう。ストロボより光が足らなくてもレフ板を当てる効果は十分にあります。
せっかくのレフ板も、当てる距離や角度が間違っていると太陽光をロスしてしまいます。
季節や時間帯に応じて一番キレイに当たる場所を探しながら、ベストポジションで撮影するようにしましょう!
まとめ
今回は屋外でコスプレ撮影するコツについて紹介しました!
具体的なポイントは次の通り。
- ストロボ同調速度を理解する
- ハイスピードシンクロ(FP発光)を活用
- NDフィルターやレフ板も検討する
ストロボ撮影の基本は、「背景の明るさを決めたら、被写体の明るさはストロボだけで調整する」です。
手持ちのストロボやカメラが「ハイスピードシンクロ」に対応しているか?ストロボのパワー(GN)がいくつか?など、手持ち機材ができることを知っておくことも大切なので、これを機会に是非調べてみましょう。
ストロボ光の計算式
光が届く距離(m)=ガイドナンバー(GN)÷ 絞り値(F値)


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