いつもカメラのオートモードで撮影しているんだけど、思ったように撮れないから悔しい!自分で設定できるようになりたいんだけど何から始めたらいいの?
「Aモードを覚えてカメラの扱いをマスターしよう!」
カメラの設定に慣れていない内はオートモードが便利!でも自分の思ったような作風で撮影したり、ストロボ撮影が絡んでくるとやっぱり自分で設定したいところ。
そこで今回はオートモードから卒業するためにおすすめの「Aモード」について紹介します!
このAモード(絞り優先モード)を理解するだけで、将来的にはすべて自分で設定するマニュアル撮影デビューが目指せるので、是非マスターしてみてください!
この記事の内容
- Aモード(絞り優先)ってどんなモード?
- Aモードの操作手順
- 実際にはどんな使い方?
- シャッタースピードとは?
Aモード(絞り優先)ってどんなモード?
Aモードというのは、レンズのボケ具合(F値)とISO感度だけ自分で決め、シャッタースピードはカメラが自動で決めてくれるというモードです!
Aモードの操作手順
基本的にAモードは次の手順で設定してみましょう!
- Aモードにする
- ISO感度を決める
- F値を決める
- 露出補正をする
- SSが自動で決まる
それぞれ詳しく解説していきます!
①Aモードにする
設定方法はカメラのモードダイヤルをAに合わせるだけです!
上記操作方法はニコン一眼カメラを例にしていますが、仕組みは全カメラだいたい同じです。(キヤノンの場合はAv)
これだけでカメラはAモードになりますよ!
②ISO感度を決める
- Aモードにする
- ISO感度を決める
- F値を決める
- 露出補正をする
- SSが自動で決まる
Aモードに設定ができた後は、ISO感度を設定しましょう!
ISO感度は100~12800などから設定できますが、基本的には最低数値を設定しておきます!
理由は、数値を高くしすぎると写真にノイズが加わって画質が悪くなるからです。画質低下はカメラによって様々なので、実際に設定してみて目視で確認してみましょう!
③F値を決める
- Aモードにする
- ISO感度を決める
- F値を決める
- 露出補正をする
- SSが自動で決まる
ISO感度を設定したらF値(絞り)を設定しましょう。
やり方はカメラのダイヤルを回してFの数値を変えるだけです!
この数値が大きいほどピントの合う範囲が広くなるので、複数人のレイヤーさんを並べて撮影する際などに数値を大きく設定して、ピントを上手にコントロールしましょう!
反対に、背景をボケさせて撮影したい場合は小さい値に設定します。
④露出補正をする
- Aモードにする
- ISO感度を決める
- F値を決める
- 露出補正をする
- SSが自動で決まる
撮影する時は明るさを調整する必要がありますね!明るさは「露出補正」という項目で調整していきます。
カメラによって設定方法はまちまちですが、例としてニコン一眼レフで説明します。
イラストのようにプラスマイナスマークを押しながらダイヤルを回すと、プラス・マイナスに数値を変更できます。プラスが明るく、マイナスが暗くなります。
※ちなみにマニュアル撮影(Mモード)では露出補正を変えても明るさは変わらないので注意です!
⑤SSが自動で決まる
- Aモードにする
- ISO感度を決める
- F値を決める
- 露出補正をする
- SSが自動で決まる
1~4が終われば、それぞれの値に応じたSSをカメラが自動で決めてくれます!
振り返ってみればほとんど自分で決めているようなものですね!
Aモードをマスターして操作に慣れれば、マニュアルモードの撮影にもすぐ移行できるというわけです!
実際にはどんな使い方?
- Aモードにする
- F値を決める
- ISO感度を決める
- 露出補正で明るさを調整
- SSの値を微調整する
Aモードを実際に使って撮影する際のイメージはこんな感じです!
慣れればすぐに設定できるようになるのですが、5番目の「SSの値を微調整する」という部分を理解することがポイントです!
具体的には次のことを理解しておきましょう!
SSが決まる条件
AモードではSSの数値が自動で決まりますが、次のような条件で決定されます。
値を小さく | 値を大きく | |
ISO感度 | SSが遅くなる | SSが速くなる |
F値 | SSが速くなる | SSが遅くなる |
露出補正 |
今回の記事で最も重要な項目でもあるので、上記の表はしっかり頭に入れておきましょう!
この仕組みがしっくり理解できていればカメラのことはほぼバッチリです!
ここで念のためシャッタースピードの概念を説明します。
シャッタースピードとは?
「Aモードにすると、シャッタースピード(SS)はカメラが自動で決める」ということですが、シャッタースピードというのはその名の通り、カメラがシャッターを切る速さです!
この数字(シャッタースピード)が低すぎると、手ぶれや被写体ブレの原因となってしまうので注意する必要があります。
SSの値が大きい | 早い動きを写し止めやすい |
SSの値が小さい | 被写体or手ブレしやすい |
目安としてどのくらいのシャッタースピードがあればいいの?
しっかり構えて撮影することが条件ですが、大体1/60〜1/125程度あれば止まっている人物は手ブレ被写体ブレなく撮影でき、動いているレイヤーさんを撮るときには、1/650〜1/1250のSSがあると失敗は少ないです!
まとめ
この記事では、Aモード(絞り優先モード)でカメラの扱いをマスターする方法をご紹介しました!
撮影現場ではこんなイメージで設定していきましょう!
- AモードにしてF値を設定する
- 撮影してみる
- 写真がブレてしまう(SSが低いのが原因)
- F値を低くしてみる(自動でSSが上がる)
- これ以上F値を下げられない場合はISO感度をあげる
- ブレはなくなったけど写真が暗い
- 露出補正をプラス側にする
- SSが下がるのでISO感度を上げてSSを調整する
- 色味が気に入らない(青っぽい、赤っぽいなど)
- ホワイトバランスを調整する
- 完成(撮影開始)
今回の設定を覚えると、背景のボケ具合とシャッタースピード、写真の明るさをコントロールして撮影できます!
ここまでマスターすれば超初心者からは抜け出せますが、初心者卒業まではあと少しです!
なぜなら、写真の色味についてはAモードでコントロールできないので、「ホワイトバランス」について学ぶ必要があります。
▼「ホワイトバランス」について分かればカメラ初心者卒業です!
▼Aモードで露出補正をするには?
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